• Press Release

    April 10, 2014

    急増するセンサーにより デジタル ユニバースが拡大

    EMC、第7回のデジタル ユニバース年次調査の結果を発表 2020年までにデータ量は10倍に増加し、センサー対応のインターネットに接続された 「モノ」が生成するデータは全体の10%へ

    米マサチューセッツ州ホプキントン発 - April 10, 2014 -

    EMCコーポレーション(本社: マサチューセッツ州ホプキントン、会長 兼 最高経営責任者(CEO): ジョー・トゥッチ、NYSE略号: EMC、以下EMC)は本日、EMCの協賛でIDCが実施したデジタル ユニバースの第7回目の調査である「The Digital Universe of Opportunities: Rich Data and the Increasing Value of the Internet of Things」の結果を発表しました。この調査は、1年に生成されるデータ量を数値化し予測する世界で唯一の調査であり、地球上で生成されるデータ全体の世界を「デジタル ユニバース」と呼んでいます。この調査によると、世界中のデータ量の飛躍的な増加において、ワイヤレス テクノロジー、スマート プロダクト、ソフトウェアで定義されたビジネス (Software- Defined Business) が中心的な役割を果たしていることが分かりました。この「モノのインターネット(Internet of Things)」を1つの要因として、デジタル ユニバースは2年ごとに規模が倍増しており、2013年から2020年の間で4兆4,000億ギガバイトから44兆ギガバイトへと10倍の規模に拡大すると考えられています。

    調査の要点

    • デジタル ユニバースの情報量は、地球と月との距離の3分の2の高さ(253,704km)まで積み重ねたiPad Airに相当し( iPad Air の厚さは0.29インチ(7.5mm)、容量128GBで計算)、さらに2020年までにその6.6倍の高さに達する見込みです。
    • 現在、平均的な世帯で生成されるデータ量は年間iPhone 65台分(iPhoneは容量32GBで計算)に相当し、 2020年には318台分相当に増加する見込みです。
    • データ1バイトを大きめの洗面器に入るぐらいの水(1ガロン=約3.785ℓ)に例えると、現在のデータ生成のペースは米国の平均的な家屋全体をわずか10秒程度で満たしてしまう量です。この増加スピードは今後さらに増大し、2020年には、わずか2秒未満で家屋全体を一杯にしてしまうほどになります。

    モノのインターネット(Internet of Things)とは、これまではインターネットには接続されていなかった日常的に利用する様々なモノがインターネットに接続されることを意味しています。これらのモノにはそれぞれに固有のIDがあり、データを自動的に記録し、レポートし、受信する能力を有しています(走る速さを記録する靴のセンサー、交通パターンを追跡管理する橋など)。IDCの調査によると、インターネットへ接続される可能性があるモノの数は現在2,000億個を超えており、このうち7%(140億個)がすでにインターネットに接続し、通信されています。これらインターネットへ接続されたデバイスがやり取りするデータ量は、現在の世界のデータ量の2%を占めています。IDCでは、2020年までにインターネットに接続するデバイスの数は320億個に増加し、そのデータ量は世界のデータ量の10%を占めると予想しています。

    モノのインターネットは、デジタル ユニバースにおける分析可能なデータ量にも影響を与えます。2013年、デジタル ユニバースの情報のうち分析が可能なデータであると考えられるデータは22%のみで、このうち実際に分析されたのは5%に過ぎず、膨大な量のデータがデジタル ユニバース内のダークマター(暗黒物質)として失われています。モノのインターネットによるデータ量増加の結果、分析可能なデータの量は2020年までに全体の35%以上に増えますが、これらのデータが実際に役立つものになるかどうかは、それを活用する企業次第です。

    このような状況によって、顧客とのコミュニケーション、ビジネスサイクルの合理化、営業コストの削減を実現する新しい革新的な手段が出現し、数兆ドル規模のビジネスチャンスが生み出だされることが刺激されます。その一方、多種多様で膨大な量のデータを管理、格納、保護することは企業にとって非常に大きな課題でもあります。IDCの試算の結果、プライバシーを保護するだけでよい低セキュリティレベルのデータから完全に暗号化が必要な高セキュリティレベルのデータまで、デジタル ユニバースで何らかのセキュリティ対応が必要なデータは全体の40%に上りますが、実際に保護されているデータはその半分の20%に過ぎないということがわかりました。

    その他の主な調査結果

    • 新興市場におけるデータ量の増加 - 現在、デジタル ユニバースのデータの60%は、日本やドイツ、米国などの成熟市場で生成されていますが、2020年までにこの割合は大きく変わり、ブラジル、中国、インド、メキシコ、ロシアなどの新興市場で生成されるデータが全体の過半数を占めることになると予想されます。
    • データ量はストレージを上回るペースで増加 - あらゆるタイプの媒体を含んだ世界の利用可能なストレージ容量(すなわち未使用バイト)の増加は、デジタル ユニバースの成長のペースよりも遅く、2013年の時点で利用可能なストレージが保存できるデータはデジタル ユニバース全体のわずか33%です。さらに、この値は2020年までに15%以下に下がると予想されます。幸いにも世界のデータの大部分はストレージを必要としない一時的データ(映像配信サービスのNetflixやHulu、Xbox ONE ゲームインタラクション、デジタル テレビなど)であるため、大きな問題とはならないと考えられます。
    • クラウドで扱われるデータ量が倍増 - 2013年、デジタル ユニバースでクラウドが扱ったデータは全体の20%未満でしたが、この割合は2020年までに40%に倍増するでしょう。
    • データを生成するのは消費者、責任を有するのは企業 - デジタル ユニバースの3分の2は、消費者やビジネスパーソンが生成した、キャプチャしたデータですが、デジタル ユニバースの85%に対する責務・責任は企業が有しています。

    EMCインフォメーション インフラストラクチャのプロダクトおよびマーケティング担当プレジデントのジェレミー バートンは、次のように述べています。「ソーシャルおよびモバイルの勢いを活用する企業の増加に伴い、デジタル ユニバースの巨大な規模と潜在性も高まり、企業にとっては新たなデータ ストリームを分析するとともに、手持ちのデータからより高い価値を引き出す機会が創出されます。つまり、あらゆるタイプの企業が今、私たちの目前で、ソフトウェアで定義されたエンタープライズ (Software-Defined Enterprise) へと変貌しつつあるということです。その潜在性は非常に大きいものですが、これには同じくらい大きな課題も伴っています。IT部門は、第3のプラットフォーム コンピューティングの未来へ向けた準備を整える一方で、既存のインフラストラクチャを基盤に再スタートを切り、革新しなければなりません」。

    IDCのシニア バイスプレジデントのバーノン ターナー(Vernon Turner)氏は、次のように述べています。「デジタル ユニバースとモノのインターネットは密接に関係しながら発展します。インターネットに接続されたセンサーから生成されたデータは、ビジネスのあらゆる面でその重要性を増しており、旧来の産業構造を新しい最適な構造へと変革しつつあります。従来のストレージ サービスは新たなレベルの事業継続性と信頼性でデジタル ユニバースをサポートしますが、それを保証できるのはソフトウェアで定義された環境(Software-Defined Environment)だけです」。

    当資料は、2014年4月9日に米国で発表されたニュース リリースの抄訳です。
    米国リリース原文: http://www.emc.comhttp://www.dellemc.com/en-us/corporate/newsroom/announcements/2014/04/20140409-01.htm
    インフォブリーフ(日本語):http://japan.emc.com/collateral/analyst-reports/idc-digital-universe-2014-japan.pdf
    詳細情報(日本語):http://japan.emc.com/leadership/digital-universe/index.htm?pid=home-dig-uni-090414

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