• Press Release

    June 17, 2008

    EMCジャパン 宇宙航空研究開発機構 JAXA に 高速 大容量ストレージ ソリューションを導入

    陸域観測技術衛星「だいち」のITシステムにおいて、既存システムの2倍以上の性能を実現、運用管理性も大幅向上

    東京発 - June 17, 2008 -

    EMCジャパン株式会社(略称:EMCジャパン、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:諸星 俊男、URL: http://japan.emc.com/ )は、日本で唯一の宇宙航空研究・開発機関である宇宙航空研究開発機構(略称:JAXA(ジャクサ)、本社:東京都調布市深大寺東町7-44-1、理事長立川敬二)の、JAXA地球観測研究センター(EORC)に、EMCの高速・大容量ストレージ・ソリューション「EMC® CLARiX® CX3-80」および「EMC Celerra® NSX」を導入したことを発表しました。この度の導入により、「だいち」の愛称で知られる陸域観測技術衛星(ALOS:Advanced Land Observing Satellite)が収集した観測データを高速に処理・保存することが可能になり、管理性が向上しました。

    JAXA EORCは、自然災害や地球環境問題への対応に役立つシステムの構築を重要な使命の1つとしている部署です。「だいち」による地球観測で収集するデータは1日あたり1TBに上り、日々増大するデータを、いかに高速に処理し保存するかが課題となっていました。そこで、この膨大な観測データを処理・保存するためのストレージ・ソリューションとして、高い信頼性(ファイブナイン(99.999%))を誇る世界トップシェアのミッドレンジ・ストレージ・システム「EMC CLARiX CX3-80」と、業界最高クラスの性能と、高可用性を提供するハイエンド向けのネットワーク接続型ストレージ「EMC Celerra NSX」を導入しました。

    これまでEORCでは、「だいち」の観測データを処理・保存するシステムとして、2004年に導入したSATAディスク搭載のLinuxサーバをファイル・サーバとして利用してきましたが、システム更改を迎えるにあたって既存システムの問題点を検討・評価し、2007年11月に公示された公開調達仕様に盛り込みました。ディスクの信頼性やディスク自体が故障しても安定稼働する可用性を重視し、ディスクI/Oが多い処理においても大量のCPUを有効活用して処理システム全体の性能を向上できるように、部分的にでも高速ディスクを導入したいと考えていました。そこで、システム・インテグレーターでハイエンドストレージの設計構築に関する豊富なノウハウを持つ新日鉄ソリューションズ株式会社(略称:NSSOL)の提案により、高性能で大容量のストレージ・ソリューションを検討し、性能を確認するため、新宿にあるEMCジャパンの検証施設において検証テストを実施した結果、理論値で他社製品の性能を圧倒していたEMCジャパンのストレージ・ソリューションを選択しました。

    EMCジャパンは、新システムにおいて、既存システムの2倍以上の性能を実現しただけでなく、運用管理面も大幅に改善しました。現在設置されている18台のファイル・サーバの管理業務が1台のコンソールで実現できる上、24時間オンラインで保守するため、今後は管理負荷が大幅に軽減されることが期待されます。また、システムが冗長化されているため、万が一ファイル・サーバやディスクに障害が発生してもユーザ側には影響がなく、システムを継続して利用できます。さらに、ファイル・サーバの処理能力と、ディスク・アクセスの高速化で演算処理能力が向上するため、データ提供のスピードも上がることが予想されます。処理アルゴリズムを変えて再処理する余裕もできてくるので、より品質の高いデータが提供可能となります。

    「Celerra NSX」と「CLARiX CX3-80」は、60TBのディスク容量を装備しています。「Celerra NSX」は「N+1」のクラスタ構成で冗長化され、2系統のFCスイッチを装備してシステム全体の信頼性と可用性を高めています。また、「CLARiX CX3-80」では、ファイバ・チャネル(FC)接続とSATA接続の2種類のディスクを混在して搭載しており、性能が求められる解析処理用などにはFCディスク、大容量が求められる解析後データなどの保存にはSATAディスク、というように使い分けることで、高速処理と大容量を同時に実現しています。

    JAXAが2006年1月に打ち上げた世界最大級の地球観測衛星「だいち」は、地図作成や地域観測、災害状況把握、資源調査などへの貢献を目的としています。地形情報を正確に取得するため高性能な3種のセンサを搭載しており、1日あたり1テラバイト(TB)程度の膨大な観測データを収集して、埼玉県比企郡にあるJAXA 地球観測センター(EOC)に送信しています。

    EORCでは、EOCで受信した「だいち」の観測データから解析に必要なデータをオンライン伝送し、クラスタ計算機による高速解析処理を行います。また、EORCで解析処理した「だいち」の観測データは、JAXA内の研究者にとどまらず、国土地理院や海上保安庁などの公的機関、海外を含めて多数の研究者によって幅広く活用されています。多くの研究者が、EORCの作成するデータを待っているため、システムが24時間365日、安定的に稼働することが最低限の条件となっています。今回導入されたEMCのストレージ・ソリューションは、この高速解析処理と、大量の解析処理結果データ保存に活用されています。

    「だいち」のミッション目標期間は5年とされており、安定した運用実績およびミッションの重要性から、継続運用が予定されています。全期間の観測データを保存していくためには、ペタバイト(PB)級のストレージ容量が必要になると予測されます。JAXAにとって、増加し続けるデータの効率的な処理と保存は、永遠のテーマで、今回導入したストレージ・ソリューションをもとに、将来的には容量拡張と省電力/省スペース化を見据えたシステム構築を検討していく予定です。

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